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ホームページと連携してDX化が進んでいると実感

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企画室 室長 宮津 孝典 様

株式会社テクニカルサポート 企画室 室長宮津 孝典 様

《制作物》
コーポレートサイト
https://newfrontier.t-support.co.jp/
 
サイトデザイン

電動モータ開発を根幹技術とし、「with you」をモットーに、お客さまの研究開発や製造をサポートされてきたテクニカルサポート様。2014年には、長年培ってきた電動モータ技術を応用し、静岡大学のSTARSプロジェクトに携わり、後に航空宇宙産業へ本格参入を果たします。そして、航空宇宙産業と次世代自動車産業を柱とした新しい事業『次世代事業挑戦プロジェクト』を立ち上げられました。
浜松商工会議所企画のホームページ作成サービス『ウェブサポ』がお手伝いしたのは、コーポレートサイトとは別に開設した、『次世代事業挑戦プロジェクト』特設サイト。航空宇宙の夢が広がるような内容のサイトは、どのような効果や反響があったのでしょうか。



コーポレートサイトとは別に『次世代事業挑戦プロジェクト』単独のホームページを開設された理由をお聞かせください。

コーポレートサイトでは、『次世代事業挑戦プロジェクト』を表現しきれていなかったことが大きいです。コーポレートサイトは製造業というイメージが残っていて、航空宇宙や次世代自動車とイメージのかい離が否めない状況でした。ターゲットもアプローチする方法も違うと考え、個別のホームページとして特設サイトを設けるに至りました。

効果、反響はどのようなものがありましたか?

特設サイトとして表現することで、狙ったターゲットに対して一直線にアプローチできるようになったと思いますし、共感してくれるお客さまに「先進技術を軸に、一緒に事業を考えていきましょう」という、私たちのスタンスを案内できるようになったと思います。
展示会などに出展した際は、ターゲット層へ響いている手応えを感じられました。『次世代事業挑戦プロジェクト』に特化して作ったわけですから、そこの強みに対して興味を持っていただける方が一定数いることを実感できました。
また、これは内々のことなのですが、特設サイトを作るにあたり、会社としてこれから何を目指したいのか、何をしたいのか、何をお客さまに伝えたいのかというところを、社内でかなり議論することとなりました。
次世代産業を軸にしたアプローチは、まったく初めてのチャレンジでしたので、自分たちの強みは実際どこにあって、どう訴求したらいいのかを絞り込んでいく作業はとても時間がかかりました。サイトオープンまでに1年かかったのはそのためです。公表できない技術やプロジェクトもあり、ぼんやりしか伝えられないのではないかという不安もありましたが、しっかり響く内容に仕上がったのではないかと思います。
ですがそれ以上に、私たちの自己認識というものが培われたことは、ホームページの効果の一つではないかと、個人的には感じています。



特設サイトを開設したことで、社内での業務や営業の意識も変わってきていると伺いました。

DX化と言うほどまだ大きな変化はないのですが、アナログからデジタルにという意識は高まったと感じます。ホームページがあることで、そこから派生するツールを使って、アプローチすることも今後はやっていきたいと思っています。


私たちも、さまざまな企業様からDX化を推進したいというご相談は多く承っています。

当社の戦略として、変革というターゲットがありました。そのタイミングでホームページを開設できたことは、本当に大きな一歩になったと思います。
効果というところで一番大きく感じているのは、信用度が上がっていることです。最初のハードルになるところだと思うので、これは本当にすごいなと思います。
そして、大きな業績アップにはつながっていませんが、問い合わせフォームからコンタクトをいただけるようになったこと。全体の問い合わせ件数の底上げは、ホームページの効果と言えると思います。商談中の案件もいくつかあり、これから数字に繫がる手応えを感じています。
また、初めてお話させていただくお客さまが、事前にホームページを見てくださっていると感じることも増えました。事前に当社の仕事をおおよそ知ってくださることで、とてもスムーズに話が進むようになりました。まさに営業マンのような役割を担ってくれていると思います。
そうやって考えると、自分も初めて訪問するお客さまのホームページを事前にチェックして、事業内容などを予習したりするだけでなく、信用できるかなども無意識に考えたりしているんですよね。やっぱり、ホームページはいろいろな意味で必要なものだと改めて感じています。


そのほか、今回の特設サイトを開設したことで感じたことはありますか?

良い特設サイトができ、この形がすべてだと思っていました。それでも1年経ち、コーポレートサイトとの事業イメージのギャップをどう埋めるかなど、さまざまな議論も出てきました。作って終わりではなく、どう生かしていくか。ホームページは生ものなのだと実感しているところです。
ホームページが、会社の次のステップへ向けた一つの指針というか、マイルストーンになっているというところは、非常に大きな効果だと思います。

ホームページ開設後もブラッシュアップしていくことが重要だと?

そうですね。時流に合ったデザインと構成になっている印象を持っていただいているようですが、私個人的には、内容もデザインも、もっと攻めてもよかったかなと思っています。 公表できないと思っていた技術やプロジェクトも、一定の経過期間を過ぎれば公表可能なものもあることが分かりましたし、最初から諦めずにパートナー企業へ働きかければ、もっと詳細を見せられるような案件があるのではないかと知ることができました。ここはもっと積極的にアプローチしていかなければならないと思っています。 

最後に、今後のビジネス展開や目標などあれば、教えてください。

当社の基幹事業は電動モータ技術であるのは当然なのですが、これをモノとして売るのではなく、この技術をどう売り込むか。最大の強みを、先進技術として持続可能なビジネスモデルとなるよう、現在企画書を作成中です。
『次世代事業挑戦プロジェクト』としての今後のビジョンは、もっと共創というスタンスを知っていただき、航空宇宙事業と次世代自動車事業を発展させていければと思っています。
『次世代事業挑戦プロジェクト』の特設サイトでは、「私たちも正解は分からないけれど、挑戦していくことに決めました」という意思表示をしたと私は捉えています。宇宙産業に参入したいけれど、どうアプローチしたら良いか分からないという相談から、一緒に挑戦しませんかというところの話をもっと聞きたいと思っています。分からないこそ、一緒にアイディアを出し合って解決してみませんかという想いを、この特設サイトに込めて作ったつもりです。
先進技術へ共にチャレンジしていくパートナーが多くなっていけば、ホームページを作った意義はさらに大きく感じられると思います。

宮津さま、ありがとうございました。

総務・経理を担当している三好さまからは、リクルートでホームページの効果を感じたというお話もいただけました。

三好さま:当社においても、若いエンジニアの人材確保というのは、大きな課題となっています。その面でも『次世代事業挑戦プロジェクト』の特設サイトが開設されて以降、学校や学生さんたちの反応が変わったのは大きな効果だと感じています。 最初はコーポレートサイトを閲覧されているのですが、ほぼすべての学生さんが特設サイトもご覧いただいていることが分かっています。航空宇宙というところに興味を惹かれる学生さんたちが多いようなので、これまで本当に知られていなかったのだと感じました。正直、ホームページでのリクルートは必要なのか疑問を持っていましたが、今はとても重要だと認識を改めています。
ただ、もっと採用コンテンツを充実させて、能動的な学生さんを惹き付ける仕組みづくりは必要かなと思っています。当社としては、『テクニカルサポート』で働きたいと、自分から情報を集めて直接アプローチやプレゼンをしてくるような、自発的な人材を求めています。高校生などは少し難しいところもあるかもしれませんが、求める人材が集まるような状況になるサイトを作っていけたらなと思っています。(経理部 三好 保美 様)

三好さま、ありがとうございました。


このたびは取材のご協力、ありがとうございました。