はじめに
先日、お客様との打ち合わせで、私たちはAIの進化と、それがお客様の意思決定に与える影響の大きさに驚きを隠せませんでした。お客様から発せられたのは、私たちの会社へお問い合わせいただいた意外な理由でした。
「実は今回お問い合わせしたのは、ChatGPTがおすすめしてくるからなんです」
当社はGoogle Workspaceの正規販売代理店として、近年特に注目を集めるAIの中でもGeminiのビジネス活用をメインにご提案してまいりました。そのため、ChatGPTが当社のことを推奨しているというのは、非常に意外な情報でした。しかし、この一言が私たちの探究心を刺激したのも事実です。
この予期せぬ出来事をきっかけに、私たちは一つの検証を試みることにしました。
それは、「お客様の立場になって、GeminiとChatGPTでホームページ制作会社を検索してみたら、一体どのような結果が得られるのか？」というものです。
ChatGPTとGeminiに同じ質問を投げかけてみた結果
私たちは、AIがどのような視点で情報を提示するのかを比較するため、ChatGPTとGeminiそれぞれに全く同じ質問を投げかけました。
質問：浜松市内でデザイン性が高く、公開後のサポートもしてくれるホームページ制作会社はどこがおすすめ？
どちらのAIからも複数の回答を理由つきで得ることができました。そして、噂通りChatGPTは1番目にMP株式会社をおすすめしてくれていました。
Geminiも2番目ではありますが、MP株式会社を回答してくれていたのです。
ー ChatGPTの回答
ChatGPTは、以下のMP株式会社の説明に加え、Googleマップのリンクまで表示してくれました。
・企業ブランディングからダイレクトマーケティングまで幅広く対応し、UI/UXに配慮した成果を出せるホームページを提案しています。自社CMS「ハヤブサCMS」を活用し、予算や目的に応じたプランを提供しています。
ー Geminiの回答
Geminiは、MP株式会社について以下のポイントを挙げていました。
・目を引くデザインに力を入れており、実績も豊富です。
・ヒアリング・リサーチ・プランニングに注力し、完成後の運用・保守に関しても迅速かつ丁寧な対応を心がけているとのことです。
このように、どちらのAIもMPを推奨してくれたことに感謝しつつ、回答のスタイルには明確な違いがあることに気づきました。
具体的な質問がAIの真価を引き出す
AIを活用する際は、具体的な内容を盛り込んだ質問をすることがポイントになります。
今回は質問の内容に「浜松市内」「デザイン性が高い」「公開後のサポートがある」という特徴を盛り込みました。
その結果、ChatGPTはどちらの要素も含む企業をまとめて紹介するのに対し、
Geminiは「デザイン性に定評のある会社」と「公開後のサポートに注力している会社」とそれぞれに特化した企業を分けて紹介してくれました。
また、ChatGPTはそれぞれの企業の説明に加えてGoogleマップのリンクがついていますが、Geminiの方はそれぞれの企業のポイントを2つずつと、「会社選びのポイント」としてどのような点に着目して制作会社を選んだらいいかのポイントもまとめてくれています。
ユーザーがより多角的に判断できるよう、丁寧な情報提供を心がけているのが伺えます。
イチオシはどちらのAIも“あなた”に合わせた提案
質問：この中でイチオシは？
次に、「この中でイチオシは？」という質問を投げかけたところ、ChatGPTとGeminiで意見が分かれました。しかし、その根拠を見ていくと、どちらのAIもユーザーの状況に応じた最適な選択肢を提示しようとしていることが見えてきました。
ChatGPTのイチオシは「MP株式会社」
ChatGPTは、「MP株式会社」をイチオシとして挙げました。その理由は以下の通りです。
■デザイン性とマーケティングの両立: 単に「かっこいい」だけでなく、成果につながるデザインを得意とし、UI/UXを考慮したブランディングにも強みがある点。
■自社CMS「ハヤブサCMS」: 運用・更新がしやすく、非エンジニアでも使いやすいため、サイト公開後の管理・運営面での安心感がある点。
■サポート体制が充実: SEO対策、アクセス解析、サイト改善の提案など、「作って終わり」にしない姿勢が明確である点。
■実績が豊富: 地元・浜松の企業を中心に多数の実績があり、信頼性が高い点。
このように、ChatGPTはMPの総合的な強みと実績を高く評価してくれたようです。
Geminiのイチオシは「ステイトオブネイチャーデザイン」様、しかし…
Geminiは、「デザイン性」と「公開後のサポート」の両面で特にバランスが良いと感じるとして、「ステイトオブネイチャーデザイン」様をイチオシとして挙げました。しかし、Geminiはそこでは話を終えません。
「最終的なイチオシは、あなたの『具体的なニーズ』によって変わってきます」と前置きした上で、以下のような具体的な状況に応じた提案をしてくれました。
■「とにかく他にはないくらい尖ったデザインが欲しい！」のであれば、MP株式会社や株式会社エムデザイン様も候補。
■「公開後の更新作業やトラブル対応を徹底的にサポートしてほしい！」という場合は、ツナムグデザイン様（グリーンデイズ）や株式会社Restyle様、株式会社ナビ様がより手厚いサポートを提供。
■「予算を抑えつつも品質の高いものを求めている」のであれば、フリーランスのsatokotadesign様も検討の価値あり。
Geminiは、ユーザーがどのような目的や予算を持っているかによって、最適な選択肢が変わることを明確に示し、多様なニーズに応える姿勢を見せました。これは、ユーザーの状況を深く理解し、パーソナライズされた提案を重視するGeminiの特性が表れていると言えます。
AIが語るMP株式会社のメリット・デメリット
さらに私たちは、AIに「MP株式会社を選んだ時のメリットは？」「デメリットは？」という質問も投げかけました。
ChatGPTが語るMP株式会社のメリット
ChatGPTは、弊社のメリットを以下のようにまとめました。
■デザインとマーケティングの両立: 成果を出すデザインに強く、UI/UX設計でコンバージョンに繋げやすい。
■一貫したサポート体制: ヒアリングから運用・改善提案まで、全工程で丁寧なサポート。
■自社CMS「ハヤブサCMS」が使いやすい: 専門知識不要で簡単に更新でき、運用コストを抑えられる。
■柔軟な提案力と豊富な実績: 業種や目的に合わせたオーダーメイドの提案と、地元企業中心の実績。
■SEOや広告運用にも対応: サイト制作だけでなく、集客支援までトータルで相談可能。
■「作って終わり」ではなく、「作ったあとに育てていく」という視点でパートナーを探している方に非常に相性が良い、と高く評価してくれました。
Geminiが語るMP株式会社のメリット
Geminiも同様に、弊社のメリットを多角的に評価してくれました。
■圧倒的なデザイン力と表現力: ブランドイメージを視覚的に魅力的に伝え、競合と差別化を図りたい場合に大きなメリット。
■グラフィックデザインも手掛けているため、一貫性のあるブランドイメージ構築も可能。
■ヒアリング・リサーチ・プランニングへの注力: クライアントのビジネス課題や目的を深く理解し、戦略的なウェブサイトを提案してくれる点。
■自社CMS「ハヤブサCMS」の提供: 月額5,500円から利用でき、ブログ感覚で簡単にコンテンツ更新が可能。浜松商工会議所のWEB作成サポートサービス実績（ウェブサポ）もあり信頼性が高い。
■Google Workspace 正規代理店であること: 静岡県内で唯一のGoogle Workspace正規代理店であり、ITツール活用支援も期待できる点。
■幅広い制作実績と多様な対応力: 多岐にわたるジャンルや業種に対応し、最適な提案を受けられる可能性が高い。
■アフターフォローへの言及: 公開後の運用・保守にも力を入れている姿勢。
特にGeminiは、弊社のGoogle Workspace正規代理店という点にも言及し、ITツールを活用した業務効率化にも貢献できるという、より深い企業情報に基づいたメリットを挙げてくれました。
AIが語るMP株式会社のデメリット（注意点）
一方で、AIは弊社の「デメリット（注意点）」も率直に指摘してくれました。
ChatGPTの指摘
・費用感が中〜やや高めの傾向: 品質・戦略的な提案力がある分、格安系とは異なる料金設定。
・自社CMS（ハヤブサCMS）の独自性: 汎用CMSに比べ、将来的な他社への移管や自由度に制約が出る可能性。
・スピードよりクオリティ重視: ヒアリングや設計に時間をかけるため、急ぎの案件には不向きな場合がある。
・カジュアル・個人向けにはやや堅め: 法人向けに特化した印象で、個人サロンなどには敷居が高く感じられる可能性。
Geminiの指摘
・費用感が不透明な場合がある: 具体的な費用が事前に分かりにくい可能性があり、デザイン性の高い制作会社はコストが高くなる傾向がある。
・デザインへのこだわりが強すぎる可能性: クライアントのビジネス目的よりもデザインの美しさを優先しすぎる可能性もゼロではない。ただし、ヒアリング・リサーチ・プランニングに注力しているため回避可能。
・サポート内容の範囲: 具体的なサポート内容（月額料金、修正回数制限など）を契約前に確認する必要がある。
・制作期間: デザインに力を入れるため、制作に時間を要する可能性がある。
これらのデメリットは、お客様が制作会社を選ぶ際に確認すべき重要なポイントであり、AIが客観的な視点から情報提供してくれたことに感謝しかありません。そして、これらの点は事前の綿密なヒアリングとコミュニケーションによってほとんど解消できるものです。
AIと共に、より良いホームページ制作へ
質問：MP株式会社に依頼するときどう伝えたらより良いホームページになる？
最後に、「MP株式会社に依頼するときどう伝えたらより良いホームページになる？」という質問にも、両AIは共通して「具体的かつ明確に伝える」ことの重要性を指摘してくれました。
■ゴール（目的）を明確に伝える: 「なぜホームページを作るのか、何を実現したいのか」を具体的に。
■ターゲット層を具体的に伝える: 誰に見てほしいのか、詳細に。
■競合や参考にしたいサイトを伝える: 雰囲気やデザインの好みを具体例で共有。
■伝えたいコンテンツや強みを整理しておく: 掲載情報や自社の魅力を事前に整理。
■予算と納期を明確に伝える: 現実的な範囲で最大限の提案を引き出す。
■公開後の運用・サポートについても希望を伝える: 自社での更新希望や、具体的なサポート内容の期待値を共有。
これらのアドバイスは、まさに私たちがお客様にお願いしたいことそのものです。AIがここまで的確にポイントを教えてくれることに、改めてその進化を実感しました。
ビジネスの未来を拓く、Google WorkspaceとGemini、そしてMP株式会社
今回の検証を通じて、ChatGPTもGeminiも、それぞれ異なる強みと特性を持っていることが明らかになりました。
ChatGPTは、膨大なデータに基づいた網羅的な情報提供と、具体的な答えを導き出す力に優れています。私たちMP株式会社の評価内容からも、その分析力の高さが伺えます。
一方、Geminiは、より多くのユーザーに対し、多角的な視点からの提案を得意としています。私たちGoogle Workspaceの正規販売代理店としては、このGeminiの特性こそが、これからのビジネスにおいて非常に重要な鍵となると考えています。
Google Workspaceの各アプリケーションに組み込まれているGeminiは、単なる情報検索ツールに留まらず、メール作成の支援、資料作成の効率化、データ分析の深化など、日々の業務を劇的に変革する可能性を秘めています。
そして、私たちMP株式会社は、今回のAIによる検証結果からもお分かりいただける通り、デザイン性はもちろんのこと、お客様のビジネスゴール達成を見据えた戦略的なホームページ制作を得意としています。自社CMS「ウェブサポ」「ハヤブサCMS」による運用のしやすさ、そして公開後の手厚いサポート体制も強みです。
ぜひ一度、貴社のビジネスにおける課題や目標を私たちにお聞かせください。Google WorkspaceとGeminiの導入から、成果に繋がるホームページ制作まで、一貫してサポートさせていただきます。
