
フロントエンドエンジニアが解説するテクニカルSEO
今回は、ウェブサイトが検索エンジンに正しく評価されるための大切な要素、「テクニカルSEO」についてフロントエンドエンジニアの視点から解説します。
皆さまにわかりやすく、私たちが普段どのような点にこだわってサイト制作をしているのかをご紹介いたします!
テクニカルSEOって、結局なんのこと?
ウェブサイトを運営されている方なら、「SEO(検索エンジン最適化)」という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれません。
これはGoogleなどの検索エンジンで自分のサイトが上位に表示されるようにする取り組みのことです。
MPでも過去に何度かSEO対策に関する記事を配信していますが、そのSEOの中でも、サイトの「技術的な仕組み」を整えるのが、今回のテーマであるテクニカルSEOです。
ウェブサイトは、私たち人間が見るだけでなく、Googleなどの検索エンジンのロボット(クローラーと呼びます)もやってきて、サイトの中身を読み取っています。
このロボットたちが、あなたのサイトを迷わず、そして正確に理解できるように、サイトの「技術的な側面を最適化」するのがテクニカルSEOの役割なんです。
例えるなら、図書館の本棚の整理整頓のようなものです。
本がきちんと分類され、探しやすく配置されていれば、目的の本をすぐに見つけられますよね。
ウェブサイトも同じで、ロボットがスムーズに情報を収集できれば、検索結果で上位に表示されやすくなります。
なぜ、テクニカルSEOが大切なの?
私たちMPのフロントエンドエンジニアがテクニカルSEOを重視するのには、主に4つの理由があります。
1.検索ロボットがサイトを見つけやすくする(クローラビリティの向上)
せっかく素晴らしいコンテンツを作っても、ロボットに見つけてもらえなければ、誰も検索できません。サイト内を隅々まで見て回れるように、道筋をしっかり作ります。
2.検索結果に正しく表示させる(インデックスの促進)
ロボットが見つけたページを、検索エンジンの「目録(インデックス)」に登録してもらうことで、はじめて検索結果に表示されるようになります。
3.検索順位を上げやすくする(ランキングの向上)
ロボットがサイトの価値を正しく評価できるようにすることで、検索順位が上がりやすくなります。
4.ユーザーの満足度を高める
サイトの表示が速い、スマホで見やすいなど、ストレスなく使えるサイトは、検索エンジンからも高く評価されます。
MPのフロントエンドエンジニアがこだわるテクニカルSEOのポイント
ウェブサポやハヤブサなど、弊社で制作するサイトでは、私たちフロントエンドエンジニアが以下のような点にこだわり、皆さんのサイトが検索エンジンに評価されやすいように努めています。
サイトの道筋を分かりやすく!
URLの整理整頓(URLの正規化)
「同じ内容なのに違うURLがある」といった混乱がないよう、代表的なURLをロボットに伝えます。これにより、評価が分散するのを防ぎます
サイトの地図作り(XMLサイトマップの作成と送信)
サイト全体のページ構成をまとめた「地図」のようなものを検索エンジンにわたすことで、ロボットが漏れ無くサイトを巡回出来るようにしています。
ロボットの立入禁止エリア設定(robots.txtの最適化)
ロボットに見てほしくないページは、無駄なリソースを使わないよう、ちゃんと立入禁止の指示を出します。これにより、重要なページにロボットの注意を集中させます。
サイト内のつながり強化(内部リンクの最適化)
関連するページ同士をリンクでつなぐことで、利用者にとってもロボットにとっても、サイト内を快適に移動できるようにしています。
サクサク快適!表示速度へのこだわり
ページの高速表示
サイトの表示速度が遅いと、利用者はすぐに離れてしまいますし、検索エンジンからの評価も下がります。
私たちフロントエンドエンジニアは、画像サイズの最適化はもちろんのこと、WebPやAVIFといった最新の画像形式を積極的に使用したり、プログラムの効率化を図ることでページの表示速度を改善しています。
どんなデバイスでも見やすい!
スマホ対応は当たり前(モバイルフレンドリー)
スマートフォンでウェブサイトを見るのが当たり前の時代。どのデバイスから見てもきれいに表示され、操作しやすいサイトになるよう、レスポンシブデザインなどで最適化しています。
サイトの中身をロボットにも分かりやすく!
情報の構造化(構造化データのマークアップ)
「これは商品情報ですよ」「これはイベント情報ですよ」といったように、ページの内容をロボットがより正確に理解できるよう、特別な目印(マークアップ)をつけます。これにより、検索結果にリッチな表示(リッチスニペット)が出やすくなります。
見出しでわかりやすく整理(見出しタグの最適化)
ページのタイトルや見出しを適切に使うことで、利用者だけでなく、ロボットにも記事の構成や伝えたい内容が伝わりやすくなります。
Google Search ConsoleとGoogle Analyticsを活用
MP株式会社では、ご紹介したテクニカルSEO施策の効果を最大限に引き出すため、Google Search ConsoleやGoogle Analyticsといったツールを活用しています。
Google Search Console
Google Search Consoleは、ウェブサイトがGoogle検索でどのように見られているかを知るための「健康診断ツール」のようなものです。
具体的には、どの検索キーワードで表示されたか、クリック数はどのくらいか、といった情報を確認できます。これによって、検索エンジンの視点からサイトの問題点を発見し、改善に役立てることができます。
Google Analytics
一方、Google Analyticsは、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動を詳しく分析するための「ユーザー行動分析ツール」です。
どれくらいの人がサイトに来たのか、どこからアクセスしたのか、サイト内でどんなページを見たのか、どれくらいの時間滞在したのか、といったデータを確認できます。これにより、アクセス数や滞在時間、サイト内で見られたページなどを確認し、サイトの使いやすさやコンテンツの改善に繋げることができます。
これらのツールから得られるデータを元に、MP株式会社ではサイトのパフォーマンスを監視・分析し、お客様のビジネス目標達成に向けた最適な改善策をご提案しています。
まとめ:MPのフロントエンドエンジニアがサイト制作で大切にしていること
私たちMP株式会社は、自社CMSであるウェブサポ・ハヤブサを通じて、お客様が安心してビジネスに取り組めるよう、目には見えない部分であるテクニカルSEOにも細心の注意を払ってサイト制作をしています。
また、ウェブサポ・ハヤブサCMSユーザーの皆様であればご自身でもSEO対策が可能です!過去に詳しく解説した記事を投稿しておりますのでそちらも是非チェックしてみてください!
【SEO対策】自分でできる!SEO内部対策ポイント4選
【SEO対策】SEO内部対策キーワード選定
ウェブサイトの技術的な工夫は、Googleの検索ロボットに正しく評価してもらうためにとても重要です。そして、AIの進化によってその重要性はさらに増しています。
私たちは以前にもGeminiとChatGPTの比較検証した結果をまとめた記事を作成しました。
ChatGPTとGemini、賢い選択でビジネスを加速する
この記事からもわかるように、AIは検索エンジンの仕組みを大きく変えようとしています。
そこで次回以降の記事では、これからのSEOで重要となる「AI Overview」や「LLMO」について、分かりやすく解説していきます。
AI時代におけるウェブサイトの「新しい評価のされ方」を一緒に学んでいきましょう!
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